移動平均線”最強”設定値とシンプル手法で勝ちあがれ
移動平均線を使った手法で期間設定に迷ったことは誰しもあると思います。
どの期間値が効くのだろうか?一般的に言われている200なのか?
秘密の設定値があるのか?そんな悩みを解決するとともに。移動平均線だけを使ったシンプルな手法を紹介していきます。
著者自身も移動平均線の設定値に悩んだことがあります。「角度」が重要なのでは?いやいや重要ラインとのクロスする期間値が瞬間的に効くのでは?
あらゆる角度から試していた時期がありました。
しかしそんな事は重要ではなく、その時に「効いている」期間値こそが重要でると気が付きました。
まだ専業になる前のハイレバトレードで資金増やすための背水の陣でFXに挑んでいた時に、この移動平均線を使った手法でかなり稼いでいたやり方です。
この記事を読めば悩んでいた期間設定値が定まるとともに、何故その設定値が最強なのかも知ることが出来ます。
ハイレバトレードは小資金の時だけだぞ、資金が大きくなったら資金管理をしっかりやるんだ
移動平均線の最適期間設定数値
移動平均線の種類
移動平均線を使ったシンプルな手法
各時間足のシンプル手法はこちらをどうぞ
【結論】移動平均線の期間設定は20が最強
結論からいいますと移動平均線の期間設定は「20」がベストです。
これはどの時間足でも20で良いという意味です。
何故なら移動平均足を使っている殆どのトレーダーが1本は表示しているのが20MAだからです。
sma20はボリンジャーバンドの中央線もこの期間だ。表示している人が多いほど意識されやすいぞ
ただどの時間足のsma20が意識されているのか、ということが「スライド」していきます。
何故、意識される筈のSMA20が機能しない時があるのか?
移動平均線の期間設定値で迷うのは「設定した期間値が機能しない」時がある為です。
それは何故なのか?それはメインにしている時間足がトレーダーによって違うからです。
- 1分足トレーダー
- 5分足トレーダー
- 15分足トレーダー
- 30分足トレーダー
- 1時間足トレーダー
- 4時間足トレーダー
- 日足トレーダー
時間軸に分けたらこれだけのトレーダーがいることが分かります。しかもこの表記している全てのトレーダーが移動平均線期間20を表示していて
移動平均線をもとに手法を組み立てていた場合、ご自身がメインにしている時間足のSMA20が「機能しない時がある」
ということが理解できるかと思います。
相場はいろんな思惑で動いているのです。
移動平均線期間20だけに焦点を絞っても、これだけのトレーダーのそれぞれの思惑で動いていくのです。
チャートには15分足(期間20)、30分足(期間40)、1時間足(期間80)のSMA20を表示させています。
例えばですが、15分足トレーダーは「SMA20で押し目買いをしたい」と考えているとします。
しかし同じように30分足トレーダー1時間足トレーダーも「それぞれの時間足でのSMA20で押し目買いをしたい」と思っている状態であれば
15分足のSMA20で「買いポジションを持たない」ので買いの圧力は15分足トレーダーだけです。
そのため15分足のSMA20は機能せずに売り圧力に負けています。
1例ですがこういった思惑があるため自身が決めた期間値は「機能しない事がある」のです。
5分足で移動平均線の設定を20期間し、トレードを行っているスキャルピングトレーダーも多くいるので
そのことも頭に入れておくと良いでしょう。
ここからは移動平均線のシンプルな手法を理解するための必要な知識をまず解説していくぞ
移動平均線と超重要な「ダウ理論」の関係
「ダウ理論」とはアメリカの証券アナリスト・ジャーナリストであるチャールズ・ダウが、19世紀の終わりに提唱した相場理論のこと
トレンドが「発生した時」のor「発生した後」の6つの法則でその性質を説明している。
ダウ理論は多くのトレーダーがテクニカル分析で意識している理論なので、移動平均線同様「機能」しやすい。
①平均価格は全ての事象を織り込む
②トレンドは3種類ある
③トレンドは3段階ある
④平均は相互に確認される
⑤トレンドは出来高でも確認できる
⑥トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
今回手法で紹介する上で最も重要なのは③「トレンドは3段階ある」の部分です。
メチャクチャ簡単に言うとダウ理論ってのは高値更新・安値切り上げしているトレンドのことだ
【ダウ理論】トレンドは3段階ある「先行期」「追随期」「利喰い期」
トレンドの性質をダウ理論で例えるとこの3つ「先行期」「追随期」「利喰い期」
- 先行期=第1波
- 追随期=第3波
- 利食い期=第5波
画像でわかる通りダウ理論は基本的に「上昇5波」「下降3波」でトレンドの動きを予測できるとされている
先行期で(1波)トレンドの形成を予兆し、2波で押し目を作り。追随期で(3波)上昇圧力が高まる
よくダウ理論での手法でこの3波を狙ってトレードしようと言われているが
正直失敗に終わることも多々ある。
1波の高値を更新したら3波で1番伸びるからと期待込めてエントリーすると、三尊になり落ちてきたりなんてよくあることです。
よくある質問
- 移動平均線は何日線がおすすめ?
-
20日線です。
- 移動平均線のオススメ設定は?
-
どの足でも期間20を表示し。話題で有名になり意識されている期間200も表示することをお勧めします。
- EMA SMA どちらが使いやすいか?
-
EMAのほうがトレンド転換を素早く察知できる反面、ダマシにあいやすいというデメリットがあります。 一方、SMAはトレンド転換を察知する早さはEMAに劣りますが、ダマシのサインが出にくいため、長期のトレンドを見るときに向いているという特徴があります。
- EMAとSMAの違いは何ですか?
-
SMAは過去のすべての価格データを等しく重視しますが、EMAは直近の価格を重視します。 EMAは古いデータよりも現在のデータを重視するため、SMAよりも最新の価格変動に敏感に反応します。 そのため、トレーダーによってはEMAを移動平均線として好む傾向があります。
移動平均線「設定値20」最強手法【エントリーポイント条件】(デイトレード)
やっと手法の解説だな。。
まず基本ルールとして4時間足のSMA20を抜けたことから始める
この抜けを1波として考える。
次に押し目の2波の発生を待つ。条件として
- 1本ではなく複数の足で戻している
- 4時間足SMA20を割らない(割ったら逆側の第1波になる)
- 4時間ローソク足の1番高値を付けている実態を抜けるとなお良し(抜けなくてもOK)
少し難しく思えるかもしれませんが簡単です。
画像で見ると条件を満たしていますね
しかしリアルではまだ戻しの最中であり、この後しっかりと第3波が来なければ2波の完成はわかりません。
「次の波が来て初めて1つ前の波が確定する」
この後「3波」がきています。1波の高値を更新した場面です。
【重要】3波での高値更新「どの時間軸のSMAが意識されていたのか?」
移動平均線を使った最強シンプル手法もいよいよ大詰めです。下準備をしっかりとしておけば本当に後はシンプルです。
まず基本的に各時間足のSMA20をなるべく表示したいのでチャート画面には
SMA20,40,80を表示させておきましょう。
15分足チャートでこの3本を表示しておけば
15分足、30分足、1時間足のSMA20が表示されていることになります。
1時間足チャートでは
1時間足、(2時間足)、4時間足のSMA20が表示されていることになります。
4時間足で条件を整えた後の動きを見ていきます。
4時間足のSMA20抜け
1本ではなく複数の足で戻している
4時間足SMA20を割らない
4時間ローソク足の1番高値を付けている実態を抜けるとなお良し(抜けなくてもOK)
この後に「3波」を起こしていきましたが、どの時間軸のSMA20が意識されて高値更新していったのかを確認します。
15分足から確認、〇ポイントでSMA20.40が意識されて高値更新したように見える
30分足チャートも確認してみる
確認してみるとSMA80が「3波」の波を押し上げていった移動平均線だということがはっきり分かった。
30分足のSMA80は「2時間足のSMA20」ということだ。
一応1時間足でも確認してみる
これで確定したのは現在最強の移動平均線の期間は
「2時間足のSMA20」
ということになるわけだ。
意識されている移動平均線はブレイクアウト前にあると勝率が上がる「ビルドアップ」と相性が良い
いよいよ機能しているSMAがわかったな。3波の後の利食い期でエントリーしていくぞ
移動平均線「設定値20」最強手法【エントリータイミング】
機能しているSMAが分かったので後は「4波」を待ち「5波」発生するかもでエントリーだ。
手順としては
- 2時間足SMA20を下抜け「4波」
- 2時間足SMA20を再度上に抜ける「5波発生?」成り行きエントリー
2時間足チャートはデフォルトではないので30分足のSMA80か1時間足のSMA40を見ておくとよい。
SMAは見やすいように40だけ表示させます。監視足は1時間足になります。
SMA40をしっかりと下抜けた後、移動平均線の角度も横ばいになり上げの勢いが弱まったように見えます。
再度SMA40を上抜けして最後の「5波」を取りに行きます。
損切りは直近安値。利確位置は直近高値の上に指値を置いておきます。
ここまでが移動平均線をつかったシンプルな手法の全解説になります。
「第4波」の個人的な概念
3波を作るときに意識されていた移動平均線を下抜けてしまったらダメなのではと思った方もいるかと思います。
しかし個人的にはダウ理論として「5波」でトレンドの最終を迎えるという説に基づいて(絶対ではない)考えると
「4波」で転換の兆しを見せているのではないかと考えました。
機能していた移動平均線を下抜けたということは、トレンドの圧力が弱まりだしたというシグナルになります。
しかし全体的な流れを見ると大きくトレンドを作っているので(3波で)
最後に「5波」の少し高値を超えた動きにつながるのが「4波」の動き方だと思います。
文字通り「利食い期」として「4波」の動きを見たトレーダーたちがそろそろ利確のタイミングを計りだす「5波」となるわけです。
「ちょっと高値付近で利確しておこ」
みたいなノリですかね。
なのでこの時の「4波」の正解はSMAを下抜けるだということに繋がるわけです。
移動平均線設定20を使った最強スキャルピング
上記ではデイトレードでの手法でした。次に移動平均線を使用したスキャルピングを紹介していきます。
移動平均線の設定値は20が最強と理解できている上で、スキャルピングの概念に落とし込み戦略を組み立てていきます。
スキャルピングはその名の通り「薄皮を剥ぐ程度の利益」になります。
デイトレードなどの大き目な時間足ではダウ理論などを考え手法を組み立てていますし。
利確目標や損切り位置などもあらかじめ考えて仕込むことになりますが
数pipsだけの利益を獲得することが目標であるスキャルピングはこのような考えは一切持ちません。
殆どのエントリーが感覚的なものに近く、必ず上手くやれる人とやれない人が出てきます。
数秒で1~3pips移動するのでエントリーしようと思ったら迷う暇なくマウスをクリックしなくてはなりません。
エントリーポイントが1~3pips違うだけでも100回の取引で最大30pips損をしているという事です。
スキャルピングでは相場がどうなったらエントリーするのかをあらかじめ考えておき、予想通り動き始めた時だけエントリーしていくことが重要です。
ではスキャルピング手法の組み立てを解説していきます。
移動平均線スキャルピング【4時間足で反発しているポイントにラインを引く】
まずラインチャートにします。
4時間足で、ラインが折れ曲がっている場所に横ラインを引きます。
この時、日足でも横ラインを引いても良いです。
4時間足を見てラインを引く理由は、数pipsでのスキャルピング目的のなので、1分足で見たときに必ずその時の節目として意識される価格帯だからです。
意識される価格帯とは、ダウ理論での3波を形成するかどうかの重要なラインだったり、
ダブルボトムやトリプルボトム完成する最後のラインだったり
重要なラインは様々あります。
しかし、最も簡単なラインとして1分足取引を行っている人はあまり見ないであろう4時間足を見ることによって
1分足での意識される価格帯がわかります。
1分足でこの4時間足で引いたらラインに近づいた時に一旦利益確定する動きを狙い撃ちするといったやり方になります。
パターン形成のラインやダウ理論のラインなど、人によって微妙に見方が変わるもの初心者向きではありません。
4時間足でのラインは何も考えずに脳死レベルで引けるラインなので
まずはこの脳死ラインでのスキャルピングで練習して下さい。
慣れたら独自に重要ラインを探していき、反発場所or一旦の利確場所になりそうなラインでスキャルピングしていきましょう。
移動平均線設定20を使ったスキャルピングエントリー【例】
1分足チャートに移動平均線20を表示させます。
表示させるインジケーターは移動平均線だけです。
エントリーする戦略の組み立てとして、
1分足でのトレンドや強い上げor下げの一旦利確する場所で利確勢と一緒の波に少し乗らせてもらうといった戦略です。
みなさんもFXでポジションを持ったら第一目標の利確位置や第二利確位置、
損切り場所などを探ると思います。
1分足チャートで見た時、4時間足で引いたラインが一旦の利確位置目処になりやすいことから
組み立てた戦略です。
ラインに到達したとき、様々なパターンで一旦利確が入っているのがわかります。
パターンでは
他にもパターンは多いですが、どのようにそのラインに到達してきたのかが重要です。
その目安になるのが移動平均線20であり、この移動平均線が意識されてラインを作っているのか、あるいは移動平均線も波うちながらトレンド形成しているのかを見ることが大切です。
1分足スキャルピングで移動平均線を使った手法はこちら
移動平均足の仕組みを知っておこう
例えば、20日移動平均線は、過去20日間の終値の平均を取り、一つの線で表現します。
この線が価格チャート上に描かれていると、その上に価格があれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドを表します。
移動平均線は、その期間が長ければ長いほど長期的なトレンドを示し、短ければ短期的なトレンドを示します。
移動平均線の種類と基本的な使い方を知っておこう
②指数平滑移動平均線(EMA)
③加重移動平均線(WMA)
単純移動平均線(SMA)の特徴
単純移動平均線は、ある期間の価格を合計して期間数で割ることで作られた平均値を線状に表したものです。
期間が長ければ長いほど安定的で、期間が短ければ短いほど、短期の変動も反映されます。
【使い方】
単純移動平均線を使うことで、長期のトレンドを捉えたり、短期の変動を見極めたりすることができます。
また、移動平均線と価格との位置関係から、上昇トレンドや下降トレンドがある程度予想できる場合があります。
指数平滑移動平均線(EMA)の特徴
指数平滑移動平均線(EMA)は、過去のデータに指数関数的な重みを掛けた移動平均線の一種です。EMAは、単純移動平均線(SMA)よりも、より近い期間の価格変動により速く反応します。
【使い方】
トレンドの確認や買いシグナルや売りシグナルの発生の確認などに使用されます。EMAは、長期EMAと短期EMAを使用して、ゴールデンクロスやデッドクロスのようなシグナルを生成することもできます。
加重移動平均線(WMA)の特徴
加重移動平均線(WMA)は、過去のデータに重み付けをして移動平均を計算する手法の一つです。WMAは、最近の価格に高い重みを与え、古い価格に低い重みを与えることができます。
【使い方】
WMAの使い方としては、トレンドの確認や買いシグナルや売りシグナルの発生の確認などに使用されます。WMAは動的な市場でのトレードに向いています。WMAは、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することもできます。
指数平滑移動平均線(EMA)と加重移動平均線(WMA)の違い
EMAは、最近の価格に高い重みを付けることで、指数関数的に加重平均を計算する方法です。
WMAは、最近の価格に高い重みを付けることもできますが、過去の価格変動に重みを付けることもできます。
つまりEMAは、最新の価格変動に注目して、急速な変動を捉えるのに適しています。
一方WMAは、長期的なトレンドを反映し重要な価格レベルや「サポート/レジスタンスライン」などの重要なテクニカルレベルを捉えるのに適しています。
移動平均線設定最強まとめ
- 移動平均線の最適期間設定は20が最強であるとされ、これは市場参加者の多くがこの値を用いてトレードしているため、市場で広く意識されるレベルとなっている。
- 理由として、SMA20は非常に多くのトレーダーによって利用されており、その結果として市場のサポートやレジスタンスレベルとして機能することが多い。
- SMA20はボリンジャーバンドの中央線としても活用されるため、トレンドの強さを評価する際に重要な指標となる。
- 移動平均線の主な種類には、単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均線(WMA)があり、それぞれ特定の状況下で有効である。
- EMAは最新の価格変動に重みを置くため、価格の急激な変動に対して素早く反応する。
- WMAは最新の価格により大きな重みを与えることで、重要な価格レベルやサポート・レジスタンスラインの同定に有効である。
- 移動平均線を用いたトレーディングはシンプルであるが、高い効果を発揮するため、多くのトレーダーにとって基本的なツールとなっている。
- SMA20を用いたトレーディング戦略は、クリアなエントリーポイントとして利用されることで、確実性の高いトレードの実行を助ける。
- SMA、EMA、WMAの違いを理解し適切に適用することで、トレーディング戦略の効果を最大限に引き出すことができる。
- 移動平均線を単独で用いることでシンプルかつ効果的なトレーディング手法を実行することが可能となる。
- 4時間足でのSMA20を中心とした戦略は、安定したトレンドの確認に優れ、安全なトレーディングの基盤を提供する。
- 移動平均線はトレンドの確認に役立つだけでなく、エントリーおよびエグジットポイントの決定にも広く用いられる。
- ダウ理論に基づいたトレンドの三段階を移動平均線と組み合わせることで、より精度の高いトレード判断が可能になる。
- SMA20が機能しない場合の理由は、トレーダーが使用する時間足の違いによる市場の見方の相違によるものである。
- スキャルピングではSMA20を用いることで、短時間の市場変動を捉え、小規模ながら頻繁な利益を目指す戦略が展開される。
- 移動平均線を利用したスキャルピングでは、数秒での小規模な価格変動を利用して短期間での利益確保を目指す。