ボリンジャーバンドだけで勝てるエクスパンション騙し回避3パターン
ボリンジャーバンドを使って手法構築に悩んでいる方、或いは
ボリンジャーバンドの「エクスパンション」を狙ったエントリーで騙しに極力合いたくないと考えている方に向けた記事になります。
この記事を読めばボリンジャーバンドを使用した5分足シンプル手法と、騙しをなるべく回避したエントリーポイントを学べます。
ボリンジャーバンドを使用した5分足スキャルピングのやり方
エクスパンション後のよくある3パターン
良くある3パターンそれぞれのエントリーの仕方
エクスパンション騙し回避3パターン
ボリンジャーバンドで【スクイーズ】⇒【エクスパンション】したときに1番理想なのが戻りをつけてからのエントリーです。
「戻り」さえあれば、新規注文と損切り注文。2つの力でエクスパンションした方向に再度行きやすいからです。
①逆側のσ2が抵抗ラインを割ってきている
レンジの下限で買いポジションを保有していたトレーダーの損切り(売り戻し)
レンジの下限で新規売り
双方の力が同じ向きに揃いやすい場面がこの場面です。
スクイーズからエクスパンションした後戻りを待つことになりますが
この時反対側のσ2がレンジの下限に入ってきていることが重要です。
これによってしっかりと抜け判断の目安になるというわけです。
このパターンが押し目買いまたは戻り売りのチャンスになります。
②騙しブレイクからのV字
一定数の人間がブレイク後すぐに新規注文でポジションを保有します。
もちろんそのまま「戻しをつけずに伸びる」事もあるため上手くいけば利益を伸ばせます。
しかし図のようにすぐレンジの中に戻され今度は逆側にブレイクしていく動きがあります。これはパターンとしては「V字」であり
騙しとなったブレイクで「ブレイクエントリー」してしまったトレーダーのストップを刈り取りながら逆側に伸びていきます。
詳しくV字について解説している記事はこちらです。
エクスパンションから「戻り」を付けずそのまま伸びていく
戻りを付けず、そのままブレイクと同時に伸びていくことも多くあります。
そのためブレイクと同時に新規注文でポジションを持つトレーダーも多くいます。
この時「騙し」を避けるためにエントリーしない場合どこでポジションを持てばよいのかというと
ブレイクからの一旦利確がありそうな上位足の抵抗ラインで逆張りを仕掛ける事になります。
ボリンジャーバンドの中央線は移動平均線と同じ働きをしていますが「移動平均線」の特徴として値が離れれば元に戻す働きがあるという事です。
これには伸びきってしまった相場に対して戻されて利益が減る前に利確しておこうと待ち構えているトレーダーも多いため、ポジションを持たなかったトレーダーはどこで手仕舞いが行われるのかを事前に予測し、逆張りを仕掛けます。
基本的に5分足でのエクスパンションであれば30分足や1時間足の抵抗ラインを参考に仕掛けていきます。
ボリンジャーバンドだけで勝てるエクスパンション1パターン目【エントリー例】
ボリンジャーバンドがエクスパンションしてから戻りを待ってからのエントリー例です。
ボックスレンジ形成後下にエクスパンションし、レンジの下限まで戻ってきたのでショートエントリーした例です。
この時5分足ボリンジャーバンドでは戻りの時上にエクスパンションしていて怖いと感じてしまうトレーダーもいるかと思いますが、1時間足チャートを確認してみると怖い場面ではないことが分かります。
1時間足チャートでは戻りを付けている場所はちょうど1時間足ボリンジャーバンドの中央線あたりであり、全体的に下向きであったため理想的な戻り売りポイントとなっていました。
しかしこんな理想的と思えるポイントでも損切りとなる場合もあるので注意が必要です。
この時は最安値まで再度、値が落ちてくれ利確出来ましたが5分足ボリンジャーバンドが上にエクスパンションしているのでそのまま上に行くこともあります。
そんな時はどうなったら損切りするかを考えておきます。
ストップ位置は問答無用で相場が急上昇してた場合に備えてストップを置いておきます。
基本的には買いパターンである逆側のσ2が抵抗ラインを抜けてきたら手動で切ります。
理想の損切りとしては押し目買いするときに売りの損切りを同時に行うのが理想となります。
よくある質問
- σ2とは何ですか?
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まずシグマ(σ)は「標準偏差」を表したものです。統計学で標準偏差は使われておりデータのばらつき具合を表す言葉です。
中央線から約68.3%内に相場が収まる確率を「±σ1」
約95.5%内に相場が収まる確率を「±2σ」
約99.7%内に相場が収まる確率を「±3σ」として表しています。 - ボリンジャーバンド何の標準偏差?
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ボリンジャーバンドは、米国の投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカル指標です。 単純移動平均線を中心として、その上下に標準偏差と呼ばれるバンドを表示します。 標準偏差とは、データのばらつき度合いを示す統計学的な値です。
ボリンジャーバンドだけで勝てるエクスパンション2パターン目【エントリー例】
次に解説するのは2パターン目である「V字」「逆V字」でのエントリー例です。
1パターン目のエントリーの前にレンジからエクスパンションしている時、上に1度騙しで抜けて下方向にブレイクしています。
この時「逆V字」でのエントリーが出来ています。
この時1時間足チャートでは中央線で跳ね返されている場所になります。
5分足チャートではボックスレンジから上にブレイクしたとしても上位足がこのように下向きで
トレーダーの多くが意識しやすい中央線付近だと5分足では騙しとしてこのようなV字or逆V字がよくパターンとして現れます。
そもそもブレイクしてすぐポジションを持つことはこの手法では捨てているので
ブレイクしてからの3パターンのどれかに当てはまる場合だけエントリーしていれば
慌てることなく相場をフラットに見れるようにもなります。
ボリンジャーバンドだけで勝てるエクスパンション3パターン目【エントリー例】
次に「揉み合い」⇒「エクスパンション」⇒「戻りなし」⇒「伸びきったところで逆張り」
少し難しい逆張りの例を実際のチャートから解説していきます。
下の画像は「視覚的に揉み合っているボックス相場」からブレイクし「エクスパンション」した時のチャートです。
この時いつも通り理想は「逆側のσ2が抵抗ラインを割り込んで」からの戻り売りを狙っています。
しかしそのまま伸びていってしまうか騙しでボックス内に戻されるかも考えます。
そのまま伸びてしまう場合、利確を狙った逆張りなので上位足の抵抗ラインを探しエントリーポイントを決めます。
1時間足で小さい足が乱立しておりボックスで揉み合ったであろう場所がありました。このボックスを上にブレイクしボックスの上限まで落ちてきそうにも見える場面です。
ボックスの前に気になる高値があり、もちろんココも意識されそうですが資金管理やロット数を考えて今回は逆張りで仕掛ける場所は2か所まで考えていました。
1時間足で確認できた
ボックスの上限で「買いエントリー」1本目
ボックスの下限で「買いエントリー」2本目
逆張りは基本2~3段構えで仕込みを考えると+にしやすいです。
5分足で戻りを付けずそのまま伸びていき、1時間足での上限抵抗ラインで1本目を仕掛けたところ
綺麗にそこから売りの利益確定が多くなり「買い戻し」と「新規買い」によって上昇していきました。
4時間足などもついでに見ておいたのですがこの時4時間足は上昇傾向でありエントリーポイントは4時間足ボリンジャーバンドの中央線でした。
利確は5分足ボリンジャーのσ2タッチらへんで堅実に利益確定します。
その後5分足で最初のボックス下限に到達したので「スケベS」しサクッと19pips抜けました。
実は気づいている方はいると思いますが、この最初のブレイク「逆V字」になっています。
そのため下のブレイクでそのまま買いの損切りを巻き込みながら一気に伸びていく場面でもありました。
ボリンジャーバンドだけで勝てる手法まとめ
まずはしっかりとボックスレンジを確定させなければエクスパンションは成り立ちません。
インジケーターよりも「視覚的」にボックスだと見えるほうが大事になります。インジケーターで条件定義してしまうと視覚的にボックスではないのにボックスだとしてしまうからです。
ローソク足で揉み合っているのを確認し、ボリンジャーバンドでスクイーズした事をまずは確認します。
エクスパンションの騙しを回避するために3パターンに絞って騙しに釣られないようにします。
スキャルピングでは必ず上位足を確認しましょう。
上位足のボリバンや中央線の傾きに逆らうことをしないのが基本です。
利確位置は基本的に直近高値化安値です。しかし損切りの場合直近高値安にしているとストップ位置が遠すぎるという事もあるので成り行きで損切りするパターンを決めておきます。
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