FXブレイクアウト手法勝てない？勝率を爆上げするポイント４つ
そこから2018年には専業となり。テクニカル分析主軸のスキャルピングで6年間専業。
FXブレイク手法での勝率を上げるポイントは
- ビルドアップの有無
- ボックス相場の定義
- 市場開始を狙う
- 移動平均線を参考にする
この４つのポイントを押さえてブレイクアウト手法に臨むことで勝率は上がります。
それでは詳しく解説していきます。
予備知識
ブレイクアウトとは「サポートライン」や「レジスタンスライン」を抜けて、一気に相場の流れが一方的に加速していく事を指します。
FXにおいて【ビルドアップ】とは「準備」「圧力を貯める」という意味合いがあり。重要ラインを突破していくときによく見られる形となります。
fxブレイクアウトだましを見極める「ビルドアップ」の有無
FX取引においてブレイクアウト手法が1番効率よく稼げます。（短時間で大きくpipsが動くため）
しかしブレイク時の騙しも多く重要ラインを抜けたとしてもすぐに戻されてしまうなど多々あります。
そこでブレイクアウトする前に相場がしっかりと「前段階」を作っているかが騙しを見極め勝率を上げるコツになります。
ブレイクするための【ビルドアップ】が有るのか無いのか
これを知っておくだけでも騙し回避の確率はグッと高まります。
勿論ボックス相場だけでなく「揉み合い系の形」「レジサポライン」でも機能します。
ここを抜けたらブレイクして相場が加速するぞといった場面で効果的な形が「ビルドアップ」になっています。
実際のチャート画面で見るとこういった場面になります。
囲っているボックスレンジは「個人的に使用しているボックス定義」にもとづいて囲ったボックスレンジです。
赤い囲みでビルドアップしていることが分かります。
細かく何度もボックス下限を試している状況から一気に下方向に抜け
ボックスレンジブレイクアウトで狙える利幅１：１までちゃんと到達しています。
他にもビルドアップしないでブレイクしたとしても抜けた後にビルドアップを作ることもあります
ビルドアップなしにボックスブレイク後、ボックスの上でボックスを作り出し、さらにその上でもボックスを作っている時のチャートです。
マトリョーシカみたいですね。
POWER君何故「ビルドアップ」があると勝ちやすいのか、次で解説していくぞ。
何故ブレイクアウトの前後に「ビルドアップ」があると勝率が高いのか
ブレイクアウト時にビルドアップがあることで全てのブレイクアウト手法が成功するとはかぎりませんが
適切なビルドアップがあったのか無かったのかはブレイク手法の勝率に大きく反映します。
ブレイクとは新規注文と損切り注文が合わさって一方通行に伸びていく事です。しかしその前に起こっているトレーダーたちのポジショニングがブレイク時の勝敗を分けます。
ビルドアップがある時と無いときのトレーダーたちの動きを考えてみることで何故「ビルドアップ」の勝率が高いのかが分かります。
画像は１５分足チャートです。ボックスは４時間足を参考にして囲ったボックスです。
①②③はそれぞれ上限や下限で反発し反対まで届いていることが分かります。
④は下限を抜けてきましたがビルドアップが無いこともあり、ボックス内まで戻ってきています。
この時④の下限で「買い」を入れたトレーダーたちは利確を上限、或いはブレイクを狙っている筈です。
しかし実際にはボックスの半分ほどで折り返し、さらにボックスの下限を再度抜けてきたことにより、
新規の売り注文と買いの損切り注文が合わさり
ダブルの圧力でブレイクしていく事になりました。
ボックス内でのトレーダーたちの動きを読み取ることでブレイクの騙しを回避できるとともに、ブレイク手法の勝率も上がってきます。
ボックスブレイク時に高頻度で出現する【V字】【逆V字】は下の記事で解説しています。
騙しを回避するには通貨出来高を確認する（indicator）
騙しを回避するために必要なことの中でも特に重要で、「通貨の出来高増加」の有無がある
どういった事かというとUSDJPYペアでボックスブレイクを狙っているときに「USD」あるいは「JPY」の出来高増加を確認する必要があるという事だ。
USDJPYペアで突如出来高が増加したからと言って通貨の出来高が増加したわけではなく、それは単にUSDとJPYの取引が増加しただけだという事だ。
必要なのは１通貨が沢山取引される瞬間を確認することが望ましい。
確認する方法は主要通貨５つ絡みの通貨ペアで同時に出来高が倍増し尚且つ同じ方向だった時です
画像ではJPY絡みの4通貨ペアが同時に出来高倍増し尚且つ陰線（円高）方向に急激に動いた箇所です。
USDJPYでボックスブレイクや狙っている方向への出来高増加である場合、チャートパターンの力（ダブルの圧力）も相まって目標価格まで伸びていく可能性が高くなる。
逆にレジスタンスラインをローソク足がブレイクしたとしても、この通貨の出来高が増加していない場合1通貨ペアでの取引だけの力で騙しである可能性が高くなる
画像は通貨出来高が4通貨ペアで倍増し尚且つローソク足の方向性も同じ場合にシグナルするインジケーターだがブレイクした箇所では出来高倍増していないので騙しになり
その後ショート方向のシグナルが出てブレイクしていった。
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ブレイクアウト手法「メリット・デメリット」
ブレイクアウト手法のメリットはエントリーポジションを取ってから殆ど逆行せず、利益が出せる事
さらに直近の高値にストップを置くことになるのだが、そうするとリスクリワードも良いといったメリットが特徴にある
ブレイクアウト手法を狙う事は相場環境が整うまで待つことになるので
なんとなく「上がりそう」「下がりそう」でポジションを取ることがないためポジポジ病の方にもメリットが大きい
反対にデメリットは「騙し」が多いという事が最大の特徴です。
レジスタンスラインをブレイクしたとしても逆に騙されて即刻ストップ狩りに遭うことが多い
ブレイク手法最大のデメリットといえます。
他にもボックス相場を明確に判断できていなければ、貴方にとってはボックス相場でも他の人からしてみたらボックス相場ではないと判断している可能性があるため
ブレイク手法としてまず成り立たないといったようなことがあります。
しかしボックス相場を明確に認識することは実は難しいため
初心者や中級者にはボックスブレイク手法は勝てないというデメリットがあると言えます。
POWER君ボックスの明確な定義ってなんなんだ？
FXブレイクアウト手法に必要なボックス相場の明確な定義とは
ほとんどのトレーダーが恐らく「なんとなく」でボックスレンジを判断している筈です。
ボリンジャーバンドが「スクイーズ」している
ボリューム系のインジケーター、代表的なのはADXやモメンタムなどでしょうが、
これらのインジケーターで出来高が少ないとレンジとして判断している。
価格が同じポイントで跳ね返されている。
これらインジケーターや価格だけで捉えるレンジ相場は不十分です。
ボックス相場とは【買いと売り】が戦っている状態であり。
取引量が少なくなっている状態ではないと言うことです。
POWER君正確に言うと為替相場では株式相場と違い、取引量は見れないぞ。
出来高やインジケーターで示しているのは取引回数だ。
明確なボックス相場に必要な条件
- 時間
- 価格
- 視覚
この３つになります。
時間ではボックス相場内での上昇と下降がそれぞれ同じ時間かけて上下していること。
価格は紛れもなく、ほぼ同価格帯で２か所づつ止まられているということになります。
視覚の部分では同価格帯が止められているローソク足の髭先でもローソク足実体でも両方を見比べ、1番綺麗に止められていると認識できるラインを繋ぎます。
上位足でボックスレンジを確認したら必ず下位足に切り替え、ボックスブレイク前【ビルドアップ】の有無を確認していきましょう。
FXブレイクアウト手法勝率を上げる具体例
【NY市場開始】ボックス相場ブレイクアウト時の「ビルドアップ」
市場の開始時はボラが高くなりやすいことを狙って、それまで作ってきたボックス相場をブレイクする傾向があります
NY市場開始してからそれまで抵抗されてきた価格をブレイクしやすいのは、
日本時間やヨーロッパ時間でポジションを持っているトレーダーのストップを喰いに行く動きをするためです。
明確な抵抗帯の外にストップを置いているためそのストップを約定させブレイクを加速させる事が目的です。
意識されている【レジスタンスライン】での「ビルドアップ」
レジスタンスラインやサポートラインでしっかりと意識されている事を確認できることもビルドアップのメリットだ。
赤い水平ラインは上位足から引いたラインになるがこれを突破するときに下位足ではしっかりとビルドアップして抜けていっていることがわかる。
このレジスタンスラインが意識されているからこそ起こるビルドアップともいえる
移動平均線が抑え込みながら「ビルドアップ」している時は素直にブレイクしやすい
綺麗なビルドアップとして現れやすいのが移動平均線が価格を抑え込みながらブレイクしていく事です。
４時間足で引けるレジスタンスラインを移動平均線２０が価格を抑え込みながらブレイクしていく様子です。
１度目では綺麗に反発しV字で上昇していますが、２度目では何度か新規のロングなりショートの買い戻しが入っていることが分かります。
何度か細かく上昇に反転しようとしていますが、移動平均線２０に抑え込まれながら（ビルドアップ）ブレイクしています。
２０MAに意識されていないままラインを抜けたとしても騙しとして認識し、逆にショートで狙う事も可能です。
２０MAに意識されながらビルドアップし、レジスタンスラインを抜けてきたローソク足は「ブレイクしやすい」と言えます。
ｆｘブレイクアウト手法を検証
上記の内容を全て加味し、実際のチャートでボックスレンジをブレイクする手法を解説していきます。
まずは１時間足ローソク足でボックスレンジを形作られている条件が整っている箇所です。
１時間足をどのようにして形成されたのかを５分足チャートで確認します。
そうすると綺麗に上限２点、下限２点が同価格帯で止められておりボックスレンジと判断できます。
後はどちらの方向に抜けるのかですが、今回は上方向にブレイクしていきました。
ブレイクしていく前にきっちりビルドアップが行われており、さらにニューヨーク市場開始からの
「ビルドアップ⇒ブレイク」なので信頼性あるボックスブレイクとなりました。
ビルドアップなしだが市場心理でのブレイク
同じく１時間足から確認したボックス相場。移動平均線を意識せず、かつビルドアップも無しで下方向にブレイクしているこの場面。
ブレイクする前に大きく下髭を残しており、ボックス内に戻されていることから
下ブレイクは騙しで上にブレイクするのではと感じるトレーダーが多い場面。
しかし実際にはボックスを下にブレイクするローソク足が確定しジワジワ下がってきたため
髭で買いを入れたロング勢やそれまでのロングを入れていたポジションを手放していく事により
その後は一気に下方向に加速していった。
この時のブレイク前の「前段階」はこの大きくつけた下髭だったという事になる。
さらに１５時からのブレイクで、マイナーだが「チューリッヒ」「フランクフルト」市場開始と同時にブレイクした時間帯でもある。
出来ればもう少し先のロンドン市場開始でのブレイクの方が信頼性はあったが１５時台に大きく動くときもある。
