FXシンプルルール。「FXはルールを守れば勝てる」
FXプロと呼ばれるトレーダーほどシンプルなトレードルールだという事をご存知でしょうか?
そんなプロの中にはローソク足だけなんて方もいらっしゃいます。
そこまで極めなくてもある程度手法のルールが固まってきて、勝てる自身が付いてくれば自然とトレードは無駄を削ぎ落とし、シンプルなトレードになっていきます。
初心者ほどチャート画面にインジケーターを5つ6つと表示してしまっています。
何故FXで勝てていないトレーダーは手法が複雑化してしまうのか何故プロと呼べるトレーダーはシンプルなのか
勝てないトレーダーには「なくて」
勝てるトレーダーには「あるもの」
それは「経験」「法則」「資金管理」
トレード経験で「大衆心理」をチャートの形から読み解き、
ある一定の「法則」だけトレードし。
リスクリワードが良い時だけエントリーする。
これの繰り返しによって資金は積み重なっていきます。
シンプルによるメリット
シンプルなトレード手法例
各時間足シンプル手法はこちら
シンプルなFXルールを作るコツは1つだけ
fxでシンプルなルールを元に手法を考えていくコツが1つだけあります。
それは2つの圧力が加わる場所を探すやり方だということです。
fxにおいて「買い」と「売り」どちらのポジションを持つか?
いつ持つのか?
トレーダーの悩みどころです。
しかしシンプルに「ダブルの圧力」を探すことによってその悩みの種を取り払っていきましょう。
買い勢力と売り勢力の方向が一致するときがダブルの圧力です。
新規の買い+売りの損切り(買い戻し)によって2つの力が合わさり、一方的に伸びていく場面です。
fxでは「買い勢力」と「売り勢力」がそれぞれの思惑で戦っている状態が殆どです。それによって相場は波のような上下運動をおこしています。
しかしある一定の場所ではこの2つの勢力が同じ向きになるときがあります。
画像でわかるとおり、新規注文と既存のポジションの損切り決済により全ての力が一方通行になります。
2つの力が合わさることによってダブルの圧力になります。
損切りとは「買い戻す」ことになるので、買い勢力のストップは「売り」になる材料ということだ。
どんな手法もこの2つの力が加わる場所を見つけることを前提にルール化すれば、シンプルなトレード手法が作れるようになります。
FXシンプルなルールにすることのメリット
①感情的なトレードが激減する
シンプルなトレードルールになると裁量トレードといえどもほとんど無感情でトレードすることが出来ます。
これはシンプルにしたことによって難しく考えなくてもよくなったためです。
勝った負けたは、あまり気にすることもなくトータルで勝てばいいと判断できるようになるからです。
②過去検証がしやすくなる
複雑な手法ほど過去検証は難しくなってきますが、シンプルな手法だと簡単な条件なのでEAが組みやすく、過去検証が簡単に何年分もできます。
今では「ChatGPT」などのAIもありますのでMQL言語でプログラムを書いてもらうのもよいですし、「ココナラ」なんかでも安くEAにしてもらえるのでおすすめです。
シンプルなルールほどEA化しやすいので過去検証が捗ります。
③指標発表などもあまり見なくなる
これには賛否両論ある話ですが、「テクニカル分析は全ての事柄が織り込まれている」ということです。
よく指標発表があるときはトレードを控えましょうなど目にしたことあるいは聞いたことがあるのではないでしょうか、しかしテクニカル分析をしっかりしていると指標の動きは全てテクニカル通りだったということも多いです。
なのでしっかりとダウ理論などを理解しているシンプルなトレードでは指標もあまり気になりません。
もちろん確認しておくのは当然ですが、「あー今日はこんな指標があるのかぁ」ぐらいに思えるようになります。
指標があるからといってトレードを控えていては機会損失につながります。
FXシンプルなトレードルール5選
①移動平均線とチャートパターン「三尊」を合わせたパターントレード
チャートパターンの「三尊天井」「逆三尊」を使用したトレードです。
この三尊に移動平均線期間20を組み合わせて取引していくシンプルな手法です。
まずどこの三尊をエントリーポイントとして採用するのかを移動平均線の期間20を使っていきます。
ダウ理論をもとに高値更新、高値切り下げが順番に起こるところが綺麗な三尊になるのですが。どこでもこのチャートパターンが効いてくるのかというとそうではないのが相場です。
画像は15分足のチャート画面です。移動平均足にそって押し目が入り高値更新しています。
しかしその後すぐに移動平均線を割り込み、高値切り下げがおこっています。
この時の「売り勢力」はこれ以上「上」に行かせたくない動きと。移動平均線を利用した戻り売りがはいっています。
このときは「売り勢力」のパワーが勝ち、「買い勢力」のストップを巻き込むことによって一気に売りが加速していきました。
三尊が出てくると何故下がっていくのかはこういったトレーダーの動きがあるからなんだ。
15分足メインの手法記事
②2つの時間軸を表示させたボリンジャーバンドでのトレード
画像には15分足のチャート画面に期間20の「ボリンジャーバンド」と1時間足のボリンジャーバンドを表示している。
15分足チャートに1時間足のボリンジャーバンドを表示する方法はボリンジャーバンドの期間を80にするだけです。
手法はいたってシンプルでスクイーズ(収縮)からのエクスパンション(解放)を経てトレードしていく手法です。
上位足の環境を把握しながら15分足エクスパンションを狙っていく
シンプルイズベストということでマルチタイムフレーム分析は1時間足だけ確認してのトレードになっています。
誰しもがFXをやり始めて試す手法の1つでもあるボリンジャーバンドのブレイクアウトの手法ですが、1つの時間軸だけ見ていては稼いではいけません。
必ずどんな手法も上位の相場環境が必要になってきます。
初心者ほど1つの時間足だけで勝てると固執してしまっているんだ。
〇の1,2,3は15分足のスクイーズしている部分。大きな〇は1時間足のスクイーズしている部分になっている。
1番目2番目3番目のそれぞれの取引の考え方を紹介していく。
「1」の部分でスクイーズしエクスパンションしている。勿論この時のエントリーは「買い」の方向になる。
では1時間足の環境を確認しているとボリンジャーバンドが真横になっていてスクイーズしているので15分足でエクスパンションしていてもこの1時間足のレンジの上限までしか狙わない。跳ね返される可能性が高いからだ。
次に「2」の部分での取引を説明していく。
2の部分では15分足ボリンジャーがスクイーズしている場所が1時間足スクイーズの下限付近であるということ。
この時は下の方向にエクスパンションしていったので「売り」エントリーだ。
少し大きく抜けすぎなのでそのままエントリーで入ると不利なポジションになってしまうので戻りを待って売りエントリーをするのがベターだ。
1と2も損切りは15分足の直近高値or安値になる。
2の決済目標は1時間足のエクスパンションも期待できる部分なので、決済は1時間足のボリンジャーのシグマの再び中に入ってきたら決済だ。
どこまで伸びるかはプロでもわからないので利確場所の正解はないぞ。
この時の決済は陽線が出現しだしたらでもOKだ。
最後に③の場面。ここはダブルトップとして横ラインが引ける。このラインをブレイクと同時にエクスパンションしている場面なので買いエントリーになる。
しかし1時間足の相場環境は売りの圧力が強い場面だったので決済場所は1時間足のミドルライン付近で決済だ。(ボリンジャーの真ん中の線)
このように上位の環境認識を行いながら必ずエントリートリガーを探していこう。
上位の環境認識をすると、損切りや利益確定場所の目安が探しやすくなるんだ。
③ダブルトップと移動平均線を使用したトレード
画像は1時間足のチャート画面だ。高値圏でチャートパターンの「ダブルトップ」を作ってその後ネックラインを抜けて一気に下がっている。
この時のトレーダー心理としては、移動平均足に沿って押し目買いが入っており安値切り上げを起こして上昇トレンドを形成中だった。
所が移動平均線での押し目が入った後、高値を超えられずに新規の売り勢力と、買い勢力の損切りが合わさり一気に下方向へのパワーになった。
POWERーー!!
この時の買い勢力のトレーダーが意識しているトレンドラインも抜けていることから綺麗な「ダブルトップ」が決まった。
このように「トレンドライン割れ」「ダブルトップ形成」「移動平均線割れ」
3つも下がる要素が同時に絡んでくるポイントが鉄板のエントリーポインになります。
ダブルトップだけの要素で判断すると危険
ダブルトップはいたる場面で現れます。5分足15分足4時間足週足。
高値圏でなくても形として出現します。
しかしいくらダブルトップの形が現れたとしてもそれだけを見てエントリーしていると痛い目にあいます。
ダブルトップは1つの目安であり必ずパターン出現後、下がるわけではありません。
ダブルトップが作られるまでの「シナリオ」が最も重要な要素であり。チャートパターンは1つのトリガー目安でしかありません。
移動平均線を使ったシンプルな手法はこちらもどうぞ
④日本時間のレンジをユーロ時間でブレイクしていくのを狙ったトレード
赤い背景は東京市場の9時~15時になっています。青いラインはその高値と安値に引いたラインです。
赤いラインが前日の高値ラインです。
画像ではロンドン市場が開始し、東京市場で付けた高値を更新していますが前日の高値ラインが近くにあったことから、あまり売り勢力の損切りが起こらずに上げ止まりしました。
その後、逆に上がらないと見たトレーダーたちは買いの利益確定と前日高値ライン付近からの新規売りが入り相場は下がっていき
東京市場での安値割れで、売り圧力が強まり相場は下がっていきました。
ロンドン市場が開くと東京市場でのトレーダーたちの損切りを狙ったブレイクが起こりやすいぞ
注意点としては東京市場ではレンジであることが前提条件としてある。
東京市場でもトレンドが発生することはもちろんあるが、基本的に値動きは緩やかなためレンジになりやすい。
そこを狙ったトレードになっている。
この画像も似たような場面になっていますが、東京市場の高値をブレイクして前日高値で跳ね返されています。
前日高値まで30ppはあった場面なので東京市場の高値ブレイクで前日高値まで買いで入れる場面でした。
その後、前日高値で跳ね返されて東京市場の安値をブレイクしていきました。
トレードルールとして大切なことは必ず東京市場はレンジであることです。そして前日の高値安値は意識されるポイントなので、ラインは引いておきましょう。
⑤PIVOT(ピポット)でのシンプルトレード
インジケーターのPIVOTを使った簡単のトレードを紹介する。
PIVOTとは簡単に説明すれば現在の価格帯の基準値を現したテクニカル指標だ。
- PPが中央値
- S1~5がサポートorレジスタンス
- R1~5がサポートorレジスタンス
トレードルールはシンプルでPP上昇で買い優勢。PP下落で売り優勢。という相場認識でトレードを行っていきます。
画像では①で買いエントリーを仕掛けました。
PPが上昇しローソク足がPPよりも上にある状態からPPにタッチしてきたため押し目買いを行いました。
②はR2の位置で利確した場所です。R1で跳ね返されてPPまで戻されたときは同値撤退を考えていました。
GBP/JPYの1時間足だからこのトレードで250pipsも抜いたんだ
画像はトレード出来なかった場面だ。
PPは上昇したが、ローソク足がPPよりも下で推移していたためだ。
PPを抜けて再度PPタッチで買いにいきたかったが残念ながら見送る形となった。
その後、PPは下落したので売りエントリーをした場面だ。
①で売り②で利確。③で売り④で売り増し⑤で利確。
この時④R1で売り増ししているが、損切りはR2に置いていた。なんとかダブルの形を作ってくれてS2まで下落してくれたので。結構な利益が出た。
この記事にも鉄板なシンプル手法を紹介しているぞ
FX取引でルールを決めたのに勝てない人がいる
それはズバリ「ルールから逸脱してしまう」ということです。
頭ではわかっていてもルールにはないトレードをしてしまう人がほとんどです。
何度反省して後悔しても何度も逸脱してしまいます。
これはチャートを見続けて経験値を積めば積むほど勝てそうな相場パターンに見えて誘惑にかられます。
相場には似たような相場の形が何度も現れます。そのようなチャート形状が脳の深層に残っており「なんとなく勝てそうな相場」から「前に見たことがあるパターン」と考えか過熱しルールにはないトレードをしてしまいます。
そこで勝ててしまうと味を占めて何度も繰り返します。そしてそのような「勝てそうな相場」でトレードしていけばいくほど資金は減っていきます。
焦ったトレーダーは資金を取り返すために次のルール通りの取引で大きくロット数を上げて大きく負けてしまうのです。